農業委員会の活動事例

農業委員会は、地域や農業者のためにさまざまな活動を行っています。
その中から、一部をご紹介します。

南国市農業委員会は新規就農者の確保に力を入れています
委員が農大生に話をしている様子

委員が農大生に話をしている様子

 南国市農業委員会は、将来の農業の担い手を確保しようと、令和2年8月、高知県立農業大学校の1年生に農業の魅力や制度をアピールする活動を行いました。
 農業委員会には「担い手対策部会」を設置しており、その中で「担い手を確保していくためには受け身ではなく、積極的に働きかけていく取り組みが必要」と企画したものです。
 当日は、市の担当者から人・農地プランや就農支援制度などの説明を行い、続いて部会員となっている農業委員らが、一人ずつ就農のきっかけや農業に対する思いを話しました。  
 農大生からは、農業者の生の声が聞ける貴重な時間だったと好評でした。今後も将来の担い手を確保していくための掘り起こし活動を継続的に実施していく予定です。

宿毛市農業委員会は、戸別訪問による営農意向調査に取り組みました
農業者から聞き取りをしている様子

農業者から聞き取りをしている様子

 宿毛市農業委員会は、人・農地プランの実質化に向けて、19年9月から20年3月にかけて、農業委員と農地利用最適化推進委員が農地所有者や耕作者を戸別訪問し、後継者や今後の農地管理などについての意向調査を実施しました。
 調査対象者は、市内在住の農地所者や耕作者の約500世帯。調査項目は、①年齢、②後継者の有無、③今後の経営意向、④今後の農地管理の意向の4点のみのシンプルなものにし、調査票の配布から回収まで委員が戸別訪問により実施しました。 
 農業委員らは、あらためて担い手が不足していると実感し、これからの地域農業を考える契機につながったと話します。また、農地の売買や貸借についての意向の掘り起こしもできました。
 今後は、人・農地プランの見直しを通じて、地域全体で現状と課題を共有し、課題解決に向けて考え、話し合うきっかけづくりをしていく予定です。

香南市農業委員会は、タブレットを導入した農地パトロール実施しています
農地パトロールの様子

農地パトロールの様子

 香南市農業委員会は、2019年にタブレット端末を導入し、効率的な農地パトロールを行っています。
 導入するまでは、A1サイズの地図で確認しながら目視で場所を判断しており、場所を正確に把握できず調査場所を間違えるという課題がありました。また、事務局職員にとってはパトロール後の作業に多大な労力がかかっていました。
 タブレットを使えば、タブレットに登載されたGPS機能を使って現在位置を確かめた後、カメラ機能で現地の様子を撮影し、記録された写真と調査場所との紐付けも行うことができます。調査場所の相違は格段に減少するとともに、タブレットで処理した内容が事務局のパソコンへ簡単に反映される仕組みになっているため、これまで手入力で行っていた作業も簡素化され、事務局の負担も軽減されました。
 今後は、農地パトロールだけでなく、農地利用の最適化業務にも有効に活用していく予定です。

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